小学生にプログラミングを習わせるメリット・デメリット

プログラミング教育

「プログラミング教室を習わせたほうがいいの?」「ハマりすぎるのも心配…」
必修化以降、保護者の方から本当によく聞くお悩みです。

プログラミングを習わせるかどうかは、「みんなやってるから」で決めるものではありません。お子さんの特性と、ご家庭の状況に合わせて、慎重に判断していい話です。
習って大きく伸びる子もいれば、無理にやらせて嫌いになってしまう子もいます。
この記事では、現役の小学校講師として子どもたちを見てきた立場から、プログラミング教育のメリットやデメリットをお伝えします。「プログラミング教育がなぜ必要なのか」という大きな話は、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてどうぞ。

プログラミングを習わせる5つのメリット

まずは、プログラミングを習うことで子どもに育まれる力を、現場の実感ベースでお話しします。

①「試行錯誤する力」が身につく

プログラミングは、最初から完璧に動くことのほうが珍しい世界です。「あれ、思ったのと違う動きをした」「ここを変えたら動くかも」と、何度も試行錯誤します。
この経験を積んだ子は、勉強でも生活でも、「失敗してもまた試そう」と前向きになれる子が多いと感じます。

② 論理的に考える力が育つ

「Aをしたら、次にBをする。もしCならDをする」——プログラミングは、こんな順序立てて考える力を、自然と鍛えてくれます。
算数の文章題で「どこから手をつければいいかわからない」と固まってしまう子も、プログラミングの経験を積むと、「まず何を求めるんだっけ?」と分解して考えられるようになっていきます。

③ 自分でつくる「達成感」を味わえる

自分で考えてつくったゲームやアニメーションが動いた瞬間、子どもたちの目はキラキラ輝きます。
「与えられた問題を解く」のではなく、「自分でつくる」体験。これは、ドリルや問題集ではなかなか味わえない、強い達成感と自己肯定感を育てます。

④ ITリテラシーが自然と高まる

スマホやタブレットを「ただ消費するだけ」ではなく、「自分で動かす道具」として使えるようになります。
キーボード入力、画面の操作、ファイルの保存、エラーへの対処…これらは、これからの学校生活でも社会人になってからも、必ず役に立つ基礎スキルです。

⑤ 学習意欲が他の教科にも波及する

プログラミングで「考えてつくる楽しさ」を知った子は、算数・理科・図工などにも前向きに取り組むようになる、と感じています。「考える」「試す」「つくる」が日常になるからだと思います。

事前に知っておきたい4つのデメリット

メリットが多い一方でデメリットも存在します。プログラミング教育を始めるにあたり、知っておいていただきたい内容です。

① 月謝が決して安くない

プログラミング教室の月謝は、おおむね月8,000円〜20,000円が相場です。オンライン型なら3,000円台のものもありますが、対面型は1万円超えが当たり前。
習い事を複数掛け持ちしているご家庭にとっては、決して軽い負担ではありません。

② 送迎・スケジュール調整の手間

対面型の教室なら、平日夕方や週末の送迎が発生します。共働きのご家庭では、それだけで予定がパンパンになることも。
オンライン型なら送迎の手間は減りますが、その分、自宅の通信環境やパソコン・タブレットの準備が必要になります。

③ ハマりすぎてしまうリスク

プログラミングは、ゲームのように夢中になりやすい性質があります。
「気がつくと2時間経っていた」「ご飯にも来ない」というご家庭の声も。時間の区切りを家庭でしっかり決めておくことが大切です。

④「合う・合わない」がはっきり分かれる

プログラミングは、お子さんによって本当に合う・合わないが極端に分かれます。「習わせたら全員伸びる」というものではありません。学校で扱った際はほとんどの子が楽しんで学習しているように感じましたが、「もっとやりたい」「考えたい」「試してみたい」と熱量を持っている子は数人でした。
合わないお子さんに無理に続けさせると、「やらされ感」だけが残り、肝心の「考える力」も育ちにくくなってしまいます。

我が子に合うかどうかを見極める3つのポイント

お子さんが「プログラミングに向いているかどうか」を判断するポイントとしては、こんな子は伸びる傾向があります。

  • 「なんで?」「どうして?」とよく聞く子(好奇心が強い)
  • ブロック、レゴ、工作などで「つくる」のが好きな子(手を動かす楽しさを知っている)
  • ゲームを「ただ遊ぶ」だけでなく「どうやってつくられてるんだろう」と気にする子

逆に、こんなお子さんは焦らなくて大丈夫です。

  • すでに夢中になっている他の習いごとがある(無理にプログラミングを足す必要はない)
  • 画面より体を動かすことが好き
  • 「プログラミング、興味ない」とはっきり言っている

大切なのは、お子さんの今の興味・関心を起点に判断することです。

始めるなら、まず「無料体験」から

もし「ちょっと興味あるみたい」「試してみてもいいかも」と感じたら、いきなり契約せずに、必ず無料体験から始めてください。ほとんどのプログラミング教室・オンラインスクールには、無料体験レッスンがあります。体験のときに見てほしいポイントは、たったひとつ。
「終わったあと、子どもが楽しそうな顔をしているかどうか」
難しいことを言葉で説明できなくても大丈夫。表情と「もう一回やりたい」という言葉が出れば、向いている可能性が高いです。
逆に、体験中に飽きてしまったり、終わったあと特に何も言わなかったり…そんな反応なら、今のお子さんにはまだ早いかもしれません。それも大事な判断材料です。

まとめ:プログラミングは「全員必須」ではなく「合う子には素晴らしい武器」

長くなりましたが、最後にこの記事のポイントをまとめます。

  • メリットは大きい(試行錯誤・論理的思考・つくる達成感・ITリテラシー・他教科への波及)
  • デメリットも現実にある(費用・時間・ハマりすぎ・合う合わない)
  • 「合う・合わない」は子どもによって本当に違う
  • 判断は、お子さんの今の興味から
  • 始めるなら、必ず無料体験から

プログラミングは、合うお子さんにとっては、本当に素晴らしい武器になります。一方で、無理にやらせると、せっかくの「考える力」も伸びにくくなる、繊細な学びでもあります。
焦らず、お子さんの様子をしっかり見ながら、「合いそうなら試してみる」くらいの気持ちで向き合うのが、いちばん良い結果につながると思います。

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